財団法人「県婦人会館」(秋田市中通2、井上房子理事長)の使途不明金問題で、会館は22日、
理事会を開き、会計担当の元職員の女性に対する被害届を出すことを決めた。近く秋田中央署に
出す方針。同日、会館職員が同署を訪れ、提出の条件について相談した。
会館によると、04年まで基金や運用資金のうち7600万円が使途不明になり、その間の会計を元
職員1人が担当していた。県と婦人会館で03年度の会計状況を調査した結果、不透明な会計状況
が確認された金の出入りは、使途が不明な支出7件(約310万円)▽使途は分かるが通帳と帳簿
の額が一致しない支出2件(2万5000円)▽預け先が不明な預金1件(7万円)−−が判明しており
、現在県が04年度の調査を進めている。
元職員は県と会館の調査に対して「不明金は会館のために使った」と話し、不明金約7600万円
を全額弁済することで合意している。しかし会館は「会館のために使った事実が確認できず、県と会
館だけでは、実態解明が進まない」として被害届提出に踏み切ることを決めた。
一方、会館は同日までに、損害賠償を求める民事訴訟は起こさない方針を固めた。【津村豊和】
毎日新聞 2006年8月23日
ソース
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/akita/news/20060823ddlk05040091000c.html