オーストラリアの科学者が、虫の嗅覚を「電子の鼻」の開発に役立てることに
注目し始めている。彼らはこれが、いつかワインの香りや風味を測定できるように
なると期待している。
電子の鼻(においセンサー)は、航空機や列車の搭乗前チェックで、旅客に
爆発物の痕跡が付いているかどうかを調べるのにも利用されるかもしれない。
主任研究者のステファン・トローウェル氏は8月11日に、虫がにおいを処理する
方法を人工的にコピーして、ワインなどの食物の微妙な違いを測定できるように
なると確信していると語った。
だが同氏は、電子の鼻はいつか、空港警備において麻薬犬に取って代わったり、
ある種のがんの最初の非侵襲性簡易検査になるかもしれないとも語る。
「現時点では、機械よりも犬の鼻の方が有効だ」と同氏はReutersに語った。
「だが、本物の鼻に近くて信頼できるものに対する大きなニーズがある」(同氏)
この450万豪ドル(350万米ドル)の電子の鼻プロジェクトは、オーストラリア政府の
研究機関CSIRO、オーストラリア国立大学、モナッシュ大学の共同研究だ。
トローウェル氏は、虫は単純な遺伝子構造と神経構造をしており、彼らが
どのように鋭い嗅覚を使っているかを容易に調べられると語る。
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ソース:ITmedia
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0608/14/news013.html