2006年08月13日03時07分
消費者金融大手のアイフルの元店長が客名義のカードを不正に
入手して借り入れをしていた疑いのあることが分かった。金融庁も
不正の事実を確認しており、近くアイフルに対して内部管理態勢の
不備など不正行為の原因について調査を求める方針で、報告を待
って業務停止命令などの行政処分を検討する。同社は4月にも違
法な取り立て行為で業務停止命令を受けており、短期間で再処分
となれば異例のことだ。
元店長は03年ごろから内部の書類を偽造し、借入金を完済した
複数の客の名義で現金自動出入機(ATM)から借り入れるための
カードを不正に取得して、ATMで計600万円以上を借り入れた疑
いがもたれている。このうち一部の返済が滞り、同社が名義を使わ
れた客に督促をしたため不正が発覚した。
金融庁は元店長が不正行為をした目的や同様の被害がないかに
ついて同社に調査を求め、内部管理態勢の問題点についても報告
を求める。
同社は今年4月に強引な取り立てや公的書類の不正取得などの
違法行為が明らかになった際、不正行為を防ぐ社内の仕組みが不
十分だとして全店業務停止という重い処分を受けた。今回も社内チ
ェック態勢に不備があると判断されれば、業務停止命令となる可能
性がある。
消費者金融業界では、三洋信販が11日、利用者が払い過ぎた利
息の返還を求めた際に、取引履歴を改ざんして提出したことが明ら
かになった。
政府・与党は秋の臨時国会をめどに貸金業規制法など関連法を改
正して参入規制や罰則を強化する方針だが、相次ぐ不祥事の発覚で、
規制強化の流れがさらに強まりそうだ。
そーす
http://www.asahi.com/national/update/0813/TKY200608120414.html