【国際】東南アジア、鳥インフル感染拡大

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1ミス・たわし(060918)φ ★
 世界保健機関(WHO)は9日、インドネシアの首都ジャカルタ郊外で
7日に死亡した少年(16)ら2人が鳥インフルエンザウイルス(H5N
1型)に感染していたことを確認した。同国の累計死者数は44人となり、
ベトナムを2人上回って世界最多となった。感染多発地帯である東南アジ
アでは、沈静化していたタイでも7月以降、死者が増え始めており、感染
の拡大に歯止めが掛からない状態だ。(シンガポール 藤本欣也、バンコ
ク 岩田智雄)

 ■インドネシア
 もう1人の死者はジャカルタ北部出身の少女(17)で8日に鳥インフ
ルエンザウイルスに感染した疑いで死亡、最終確認を急いでいた。
 同国で初めて死者が確認されたのは昨年7月。以後、わずか1年余りの
間にジャワ島からスマトラ島などへ「世界最悪のペースで感染が拡大」(
WHO)している。
 同国で感染拡大を食い止められない原因の一つは、予算不足のため、感
染が疑われる鶏の処分を徹底できないことにある。1羽当たりの補償金は
1万ルピア(約130円)と市場価格より安値で、非協力的な農家も多い。
ワクチン投与や啓発活動も、鶏を放し飼いにしている都市部までカバーで
きていないのが現状だ。

 「感染を繰り返すことでウイルス変異が起き、感染力が強まる恐れがあ
る」(国連)とも指摘されており、北スマトラ州では5月、人から人への
感染が複数回起きた。気温が下がり始める9月以降、感染がさらに拡大する懸念も高まっている。

 ■タイ
 タイでは、鶏肉の輸出に影響が出ることやウイルスの発見が難しくなる
ことを避けるため、政府が家禽(かきん)類へのワクチン接種を禁止して
いる。しかし最近、中国から大量の違法ワクチンが密輸されていることが
発覚した。
 農業・協同組合省家畜開発局が9日明らかにしたところでは、ワクチン
を中国からタイ北部チェンライに密輸し、国内の広範囲で売りさばいてい
た業者が摘発された。ワクチンは1回分3、4バーツ(1バーツは約3円)
という安値で流通。違法ワクチンの乱用により、ウイルスが変異すること
が心配されるという。
 さらにタイでは、最近相次いで2人の鳥インフルエンザによる死者が発
生したため、政府が対策に追われている。全国の100病院に隔離病室を
建設する緊急予算が8日、閣議決定された。

 ■ベトナム
 インドネシアに次いで死者が多いベトナムでは昨年12月以来、鳥の感
染も報告されていない。鶏肉のほとんどが国内市場向けであるベトナムは、
徹底した家禽類へのワクチン接種で当面のウイルス封じ込めに成功した。
しかし近隣国での流行が国内に飛び火する恐れもあり、政府は神経をとが
らせている。シンガポールも7月下旬、病院や学校で感染拡大を防ぐ大規
模訓練を行った。
 今年5月に亡くなった李鍾郁(イ・ジョンウク)WHO事務局長は生前、
「もはや新型インフルエンザの出現は避けられない。『もしも』ではなく
時間の問題である」と指摘。アジア開発銀行(ADB)は、鳥インフルエ
ンザが大流行した場合、アジア(日本を除く)経済に最大約3000億ド
ル(約35兆円)の損失をもたらすと試算する。日本政府は東南アジア諸
国の対策支援のため、治療薬タミフル50万人分、マスクなど防護用品7
0万人分の提供を表明している。
(08/10 01:53)

そーす http://www.sankei.co.jp/news/060809/kok080.htm
2名前をあたえないでください
余裕で2。皆さんあまり興味ないみたいね