岩手県平泉町の中尊寺(千田孝信貫首)で、同寺境内の大池跡で発見さ
れた種から育てた「大池ハス」が開花し、訪れた観光客らの目を楽しませ
ている。
この種は、町文化財センターが平成13年度に実施した大池跡の発掘調
査で、奥州藤原3代・秀衡の時代(12世紀後半)とみられる地層から出
土。恵泉女学園短大の長島時子名誉教授が栃木県の自宅で育てたところ、
昨年7月に初めて開花し、同寺では今年4月に株分けされたのを受けて、
大池跡に置いた鉢で栽培していた。
故郷の大池跡で約800年ぶりに花を咲かせた大池ハスは、直径約22
センチの大きさ。藤原4代・泰衡の首級桶(おけ)で見つかった種を長島
名誉教授が開花させた「中尊寺ハス」に比べると、色はやや薄いピンクで、
花びらも現代のハスより細長く、古代ハスの特徴をよく表しているそう。
大池ハス、中尊寺ハスとも開花時間は早朝から午前十時ごろまでで、今
週いっぱいは楽しめそうだという。
そーす
http://www.sankei.co.jp/edit/kenban/aomori/html/kiji02.html