スナックで侮辱されたとして、上野原市の女性が、大月市議の小俣
武氏=侮辱罪で公判中=を相手取り、慰謝料など130万円の支払
いを求めた訴訟の判決が8日、甲府地裁都留支部であり、下山芳晴
裁判官は小俣氏に30万円の支払いを命じた。小俣氏は、女性と夫に
暴行され、全治1年のケガを負ったとして約450万円の支払いを求め
提訴、女性側が反訴していた。
判決によると、小俣氏は2004年9月30日夜、同市内のスナックで
初対面の女性に「あんなデブでどうする」などと発言。小俣氏は「店に
デブが多いと言っただけ」と主張したが、判決は、刑事事件の証言記
録などから侮辱の事実を認めた。
また、女性と夫、小俣氏が店外でもみ合いになった際、女性の手が
小俣氏の顔に当たった。小俣氏はケガとの因果関係を主張したが、
医師は「全治10日間だが、小俣氏の依頼で通院が必要との診断書
を書いた」と証言。下山裁判官は「(頭部のケガは)自ら転倒してでき
た疑いを払しょくできない。通院は針治療を続けているに過ぎず、請
求の理由がないことは火を見るより明らか」などと退けた。
小俣氏は侮辱罪に問われた刑事事件で1審、2審ともに拘留29日
の判決を受け、最高裁に上告中。
(2006年8月9日 読売新聞)
そーす
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/news002.htm