★食用油を再生 公用車にバイオディーゼル燃料 西脇、加東
環境にやさしい「バイオディーゼル燃料」(BDF)が西脇市と加東市の
公用車などに採用されることになり、西脇市役所で8日、関係者を招いた
出発式が開かれた。
BDFは使用済み食用油から精製される軽油代替燃料で、一般の
ディーゼルエンジンに使用すると排出される二酸化炭素(CO2)を
約10%削減し、黒煙を3分の1以下に抑制できる、とされる。
地域の活性化に取り組む北播磨地域ビジョン委員会(北播磨県民局内)の
「街づくりダイエット推進会議」が、循環型社会を目指す「菜の花エコ・プロジェクト」
の一環として普及を提唱。両市とJAみのり(本店・加東市)に協力を呼び掛けた。
京都市の民間企業から購入したBDFを、JAみのりが経営する給油所で
両市の公用車に原価販売。給油施設の設置経費や販売手数料は
ビジョン委員会が負担する。
西脇市は幼稚園送迎バスと視察用ワンボックス車の2台、加東市は視察用
マイクロバスなど3台にBDFを使用し、車両にステッカーを張って活動をPRする。
また、多可町の民間バス会社でも、マイクロバス一台にBDFを採用する計画。
出発式では、ダイエット推進会議の中前勝美代表が「一般の軽油と遜色ない
性能を確かめ、将来の普及や油の回収システム確立につなげたい」とあいさつ。
関係者がBDFを入れたマイクロバスに乗り込み、給油施設を見学した。
加東市でも10日午前9時半から、市役所社庁舎前で出発式が行われる。
神戸新聞
http://www.kobe-np.co.jp/chiiki/ho/index.shtml