兵庫県・神戸市の「倒産」が騒がれ始めている。『週刊ダイヤモンド』の「倒産危険度」によれば、神戸市は堂々のトップ。
経済誌『ザ・ファクタ』でも「住民1人あたり潜在債務ランキング」で3位だ。本当に危ないのか。
『週刊ダイヤモンド』(ダイヤモンド社)の2006年8月26日号の全国・市「倒産危険度」ランキングによると、神戸市が危険度第一位だった。
財政再建団体への移行を決定した北海道・夕張市を押さえて、というのが、何とも衝撃的だ。
この倒産危険度ランキングは、経常収支、起債制限比率、純返済年数、財政力を同社編集部が偏差値に換算し、算出したものだ。
財政的に危機だ、と見る決定的な数字がある
一方、経済誌『ザ・ファクタ』8月号では、「住民1人あたり潜在債務ランキング」で3位だった。
こちらは、地方債残高、債務負担行為支出限度額などから、一人当たりの債務を計算している。
両者を見ても、神戸市が「倒産」しかねない過剰な債務を抱えているのは確かだ。
神戸市が2006年8月11日に発表した2005年度決算見込みによれば、市債残高は復興基金の償還分を含めて1兆1,204億円。
三位一体の改革で臨時財政対策債が減少し、前年度比で3,522億円ほど減らしたことになっているが相当な額であることには変わりがない。
一方で一般会計の実質収支の方は約7,000億円の黒字。
しかし、神戸新聞によれば、この黒字も財源不足を職員の給与カットや市有地の売却で補填しているため、実質的には約55億円の赤字だという。
以下略
http://www.j-cast.com/2006/09/07002864.html