グラ・中村 代表デビュー
練習試合で先発「自分をアピールしていく」
前夜に追加招集が決まった名古屋MF中村直志(27)は、初の練習試合で
先発出場を果たした。
5日にも愛知選抜との練習試合にフル出場したばかり。「体力的にはしんどかった。
(布陣は)自分たちでやれって感じ。チームとしてやってないので、慣れていない面が
あった」と漏らしたが、ボランチ、攻撃的MFで中盤のバランサー役をしっかりと務めた。
今回が初代表で、宿舎入りする際には詰めかけた報道陣をファンと勘違いして、
サインしようとする初々しい一面も。トリニダード・トバゴ戦(9日)だけの1試合限定
招集となる可能性もあるが、「試合に出るというよりも、自分をアピールしていく
気持ちの方が強い」と意気込みを見せた。
名古屋グランパスのセフ・フェルフォーセン監督(59)が日本代表に初招集された
MF中村直志(27)にエールを送った。6日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで
チーム練習終了後「代表入りは、とてもうれしく思う。代表で刺激を受けてきてほしい」
と話した。
まるで親がわが子を思うようなまなざしだった。中村の代表入りを問われると
「とてもうれしい。一生懸命プレーしたら、こういうことが起きると示してくれた」。
誇らしげに語った。
一昨年の開幕2戦目からリーグ戦連続出場を続けている中村。ただチームの
柱として期待されるからこそ、今季の内容は少し物足りない。指揮官も「開幕当初は、
彼自身のレベルでプレーできなかった」と振り返る。だが「(W杯による)中断明けから、
とてもチームに重要な存在となった。バランスをもたらした」と評価する。そしてそれが見事、
初代表入りへとつながった。
12日からのJ1リーグ再開を考えると、コンディション、戦術面の練習が不足するなど、
代表招集には問題もある。ただし、指揮官は「私にとって痛手ではある。だが、クラブ、
彼自身にとってはいいことだと思う。代表で刺激を受けてきてほしい」と快く送り出した。
(島田明)
TITLE:中日スポーツ
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