【地域/群馬】前橋空襲から61年−住民有志が、「慰霊の集い」[08/06]

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1九九も言えなくて…夏(060918)φ ★

 一九四五(昭和二十)年の前橋空襲から六十一年を迎えた五日、前橋市住吉町二丁目の
住民有志による追悼行事が、同所の防空壕(ごう)跡地に立つ慰霊碑前で営まれた。参加者は
被災者の体験談を聞いた後、慰霊碑に献花して黙とう。空襲の悲劇を風化させず、語り継ぐ
決意を新たにしていた。 (藤原哲也)

 前橋空襲は、六十一年前の五日午後十時すぎから、市中心部が焼夷(しょうい)弾にさらされ、
死者五百三十五人、一万一千戸以上の家屋が被災したとされている。

 同町では昨年、住民有志らが戦後六十年の節目に「前橋空襲を語る会」を開催。語る会を機に、
本格的な追悼行事開催の機運が住民の間で盛り上がり、「慰霊の集い」として初めて実現した。

 慰霊碑は、空襲の激しかった広瀬川にかかる比刀根橋近くに立地する。体験談の発表では、
比刀根橋前で洋服店を営む江田栄一さん(76)が、広瀬川に顔から下を沈めて何とか助かった
思い出を切々と語った。江田さんは「空襲体験者も多く亡くなり、最近自分が語り継ぐ大切さに
気づいた。二年、三年と続けたい」と話した。

 追悼行事を企画した元県職員の原田恒弘さん(68)は、慰霊碑が立つ防空壕からの数少ない
生還者の一人。「追悼行事を続けて平和と命の尊さを、この地から訴え続けるのが地元の務めでは」と
行事の意義を語っていた。

 五日は、同じ広瀬川沿いの前橋文学館でも、戦争について考える行事を開催。被爆三世の
桐谷多恵子さんの講演会や、俳優の佐々木梅治さんによる原爆をテーマにした一人芝居も上演。
夜には近くの熊野神社で鎮魂の灯篭(とうろう)の点灯も行われた。

 文学館三階のオープンギャラリーでは、前橋空襲にちなんだ関連資料展も五日からスタート。
空襲前にまかれたビラや、空襲体験者が描いた紙芝居など約四十点が、十五日まで見学できる。

ソース
http://www.tokyo-np.co.jp/00/gnm/20060806/lcl_____gnm_____000.shtml

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