◇愛媛大農学部付属農場技術員の三好さん
愛媛大学農学部付属農場(松山市八反地)の技術員、三好譲さん
(34)らは、農林業廃棄物で作った養分を含む鉢「エコポット」を温室
につり下げる「可変式空間利用型メロン栽培システム」を、実用化に
向け改良する試験に着手。このほど52鉢を初収穫した。「愛大ブラ
ンドのメロンとして、技術を農家に広めたい」と張り切る。
夜は気温が下がる土地柄で、生育がよい。球に近くて網目の目立つ、
美しい実がなった。糖度も最高14・7と甘く「80点の出来」と三好さん。
この栽培法は、農学部や付属農高などの研究者が開発。農高で試
験栽培に成功した。エコポットはロックウールやもみ殻くん炭、雑草な
どを焼き固めたもの。同様の材料を土代わりに入れ、養分入りの水を
自動給水する。均一に染み込むように近く給水方法を改良。太陽の動
きを追って多数の鉢を一斉に回転させ、果実に十分光を当てる仕組み
も実験する。
課題は多いが、三好さんは「努力に応えてくれるのが植物の魅力。2、
3年で栽培法を確立したい」と話している。【古谷秀綱】
毎日新聞 2006年8月3日
そーす
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/tokushima/news/20060803ddlk36040564000c.html