【群馬】身内の介護 抱え込む負担 77歳夫を絞殺 元ホームヘルパー起訴

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 起訴状などによると、佐野容疑者は夫の照男さん(当時77歳)の介
護を続ける中で将来を悲観し、殺害を決意。7月10日午後5時半ごろ、
自宅で照男さんの首に包帯を巻き付け両手で締め、窒息死させた。

 賞状を書くなど「筆耕」の仕事をしていた照男さんが脳こうそくで倒れ
たのは昨年8月。左半身に障害が残り、寝たきりとなった。

 関係者によると、佐野容疑者はかつて看護師をしており、ホームヘル
パーの資格もあった。当時、業者に登録してヘルパーの仕事をしていた。

 夫が倒れてからは介護にかかりきりになり、デイケアセンターの送迎
バスまで車いすを押す姿もよく見かけられていた。自宅の一部を車い
すでも通れるように改修もしていたという。2人の間に子どもはなかった。

 近所の60歳代の女性は「仲が良さそうで、奥さんは一生懸命だった」
と話す。

 県内では2003年以後毎年、寝たきりの妻を夫が絞殺するなど、同
様な事件が起きている。全国でも親族が介護相手を殺害したとされる
事件が今年だけで10件以上起きている。

 ある介護施設職員は「施設のサービスだけですべてを担うことは難
しい」と家族の介護は欠かせないとする一方、高崎市内の施設を母親
が利用している女性(63)は「夫婦で母を看病してきたが、もし自分だ
けだったら思い詰めたかもしれない」と話す。

 県介護保険室によると、県内の要介護認定者は介護保険制度が導
入された00年4月の約3万3000人から、06年3月には6万6258人
に倍増した。

 同室は「高齢者が高齢者を介護する例が増えているとみられ、介護
する側への負担にも目を向けていかなくてはならない」とする。介護保
険制度の改正に伴い、各市町村に今年4月、「地域包括支援センター」
が設置された。1人で負担を抱え込まないように介護施設を紹介する
など、「無理のない、しすぎない介護」の普及を目指すが、取り組みは
始まったばかりだ。

 日本福祉大学の加藤悦子講師(司法福祉論)は「身内による介護は
先が見えなくて不安になったり、頑張りすぎて体調を崩したりすること
もある。介護者のつらさをはかる評価表や介護者の不安をいつでも聞
ける態勢整備が早急に必要だ」と指摘する。

(2006年8月1日 読売新聞)

そーす http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news001.htm
2名前をあたえないでください
弱者は氏ね。そういう国ですから。