2006年07月31日10時09分
兵庫県姫路市の西濃運輸姫路支店で6月末、配送中の荷物に仕掛
けられた時限発火装置が発火した事件があり、威力業務妨害容疑で
逮捕された呉服店経営保科俊男容疑者(62)=同市勝原区=が同県
警の調べに「別便で送った反物を発火の巻き添えにし、保険金を受け
取るつもりだった」と供述していることがわかった。保科容疑者は、数
百万円の保険をかけていたが、発火装置が焦げた程度で、他の荷物
に影響はなかった。
捜査1課の調べでは、保科容疑者は6月26日、同運輸の愛知県の
支店で、発火装置入りの荷物を兵庫県赤穂市のホテルあてに発送。同
時期に、販売用の反物を入れた段ボール3箱分の荷物も別便で発送し
た。保科容疑者は、いずれの荷物も同運輸姫路支店を経由することを
知っており、反物を発火の巻き添えにして荷物にかけた保険金を受け取
ろうとしたとみられる。
呉服卸業者によると、反物は、煙などのにおいが染みつくと商品価値が
ほとんど無くなるという。
発火装置は、乾電池とタイマー、導線、マッチ棒を組み合わせ、一定の
時刻になると導線が熱をもってマッチ棒を点火させる仕組み。同様の荷
物が6月、同運輸を通じて山形、岐阜両県内のホテル、旅館にも送られ
ており、兵庫、山形、岐阜の3県警が関連を調べている。
そーす
http://www.asahi.com/national/update/0731/TKY200607310079.html