坂井市三国町のウニ漁が解禁され二十二日、初漁が行われた。
近年、不漁が続いたものの、今年は小粒ながらもまずまずの出足。海女たちは
「昨年に比べれば大漁」とほっとした表情を浮かべていた。
解禁は二十一日だったが、悪天候でこの日が初漁になった。
越前松島周辺の磯では、待ち望んでいた雄島漁協の崎、梶両支所の海女や漁師
約四十人が、午前七時から海に入った。岩場近くを中心に何度も潜り、海底の石の
下に隠れるバフンウニを採取。海面に浮かべた木おけに入れていった。
三時間ほどで一人百―二百個を水揚げ。ほとんどが直径二、三センチと小粒だったが、
海女の一人(73)は「昨年は十五個ほどだった。今年も期待してなかっただけにうれしい」と
、思わぬ”大漁”に笑顔を見せていた。
県水産試験場が今春、稚ウニ約七千個を同町梶の海岸に試験放流しており、
「効果が出たのでは」と話す海女もいた。
水揚げされたウニは高級珍味「越前雲丹(うに)」に加工、同漁協を通じ出荷される。
漁は八月中旬まで続けられる。
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