昭和30(1955)年ごろの福岡市やその周辺の様子を、当時としては珍しいカラー写真で
紹介する写真展「あれから半世紀 カラー写真が語る昭和30年の福岡」(福岡日米協会主催)が、
8月5日から福岡市博多区の博多リバレイン地下2階のにぎわいプラザで開かれる。
入場無料。8月13日まで。
今回の展示写真を撮影したのは、米ペンシルベニア州在住のロナルド・E・ビレットさん(72)。
54年7月、軍人だったビレットさんは、福岡市の旧板付飛行場(現福岡空港)勤務のため来日。
趣味だったカメラで、翌春から56年1月に帰国する前まで、福岡市や周辺の町村などで風景や
人物などを撮り続けた。
ビレットさんは4年前、同飛行場勤務時代に下宿で世話になった人物に再会するため福岡を
再訪。その際、同協会が再会の手助けをしたことが縁となり、今回の写真展が実現した。
写真展では、ビレットさんの簡単な解説を添えた約200点を出品予定。風景や街並みを
撮った写真のほか、「博多どんたく」や「山笠」などの祭り、農作業する人々の様子など、当時の
暮らしぶりをうかがえる写真も多い。
同協会の村橋素行事務局長(57)は「当時を物語る貴重な写真ばかり。自分にとって懐かしい
1枚を会場でぜひ探し出してほしい」と呼び掛けている。
=2006/07/22付 西日本新聞朝刊=
ソース:西日本新聞
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/fukuoka/toshiken/20060722/20060722_003.shtml