県は19日、一関市花泉町涌津の夏川に接続する農業用水路(通称境堀)で
コイヘルペスウイルス(KHV)病の発生を確認したと発表した。本県でのKHV病の発生確認は
10例目だが、公共用水路での発生は初めて。県は県内水面漁場管理委員会指示に基づき
夏川と同川につながる支流、農業用水路、ため池などからコイの持ち出しを禁止した。
持ち出し禁止も本県で初めて。
県水産振興課によると、この農業用水路で11日にコイ9匹の死骸(しがい)を発見したと
市を通じて県に連絡が入った。県は12日、県内水面水産技術センター(八幡平市)で
1次診断を実施し、陽性反応を確認。13日の現地調査を経て、19日に行った
水産総合研究センター養殖研究所(三重県)の確定診断で調べた一検体からKHVと
確定した。
夏川は宮城県を流れる迫川の支流。同川を含む宮城県内の北上川水系は2004年7月に
花山湖でKHV病の発生が確認され、宮城県内水面漁場管理委員会指示でコイの
持ち出し禁止水域に指定されている。
KHV病はコイ特有の病気で人に感染することはない。県内では04年に6件、05年に2件
確認され、本年度は2件目。これまでは個人宅の池や養魚場での発生だった。
ソース@岩手日報
http://www.iwate-np.co.jp/news/y2006/m07/d20/NippoNews_8.html