岐阜県の職員が組織ぐるみで食糧費や旅費などを不正に蓄え、1億円を超える現金を裏金として
県職員組合関係の口座に集めていたことが5日、分かった。
古田肇知事が県議会一般質問の答弁で明らかにした。
県関係者などによると裏金は、県の一部の課や室ごとに、慣習として食糧費や旅費などから不正に
捻出(ねんしゅつ)されていたとみられる。
「官官接待」が問題となった1995年以降、使用されずにプールした状態となり、県出納関係
者の指示で98年ごろに、県職員組合関係の口座に集められたという。
古田知事は、副知事をトップとする調査チームを発足させ、1か月以内をめどに全容を解明した
うえで、結果を公表する。
退職者も含めて関係した職員から事情を聞き、関与した職員は厳しく処分する方針で、「深刻な
問題と受け止め、再発防止策をつくり、県民の信頼回復に努めていきたい」と述べた。
県職員組合の三浦孝雄委員長は「口座の存在は確認している」と認めたうえで、「県の調査に全
面的に協力する」とのコメントを出した。
読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060705ic25.htm