記憶に重要な役割を果たす脳の海馬の神経活動には、神経細胞表面にある特定のタンパク質が不可
欠だとの研究結果を、竹島浩京都大教授(生化学)と森口茂樹東北大助手らがまとめ、米科学アカデミー
紀要(電子版)に27日、発表した。
記憶や学習に障害が起きる神経疾患の治療法開発につながるのではないかという。
竹島教授らは、細胞表面にあり、細胞内にある小器官「小胞体」とつないでいるジャンクトフィリンというタンパク質を欠損させたマウスと正常なマウスで実験した。
マウスを明るい場所に置き、暗い場所へ動くと不快な電気刺激を与えることを3回繰り返し、3日後に再び実験すると、正常なマウスは明るい場所にしばらくとどまったが、欠損マウスは間もなく暗い場所へ動き、長期記憶に障害があることが分かった。
ソース:共同通信
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