沖縄は23日、「慰霊の日」を迎えた。
太平洋戦争の沖縄戦終結から61年。最後の激戦地となった糸満市摩文仁(まぶに)の平和祈念公園では、「沖縄全戦没者追悼式」(沖縄県主催)が開かれ、
小泉首相、稲嶺恵一知事、遺族ら約4500人が参列し、平和への決意を新たにした。
小泉首相は5月末に閣議決定した在日米軍再編計画について「今後とも沖縄の理解と協力が得られるよう十分協議していく」と実現への決意を述べた。
国内で唯一、住民を巻き込んだ地上戦となった沖縄戦は61年前のこの日、組織的戦闘が終わった。
式典では、参列者全員が正午から1分間、黙とうをささげた。稲嶺知事は「世界の恒久平和の実現に向かって、県民の英知と情熱を結集し、力強くまい進する」との平和宣言を読み上げた。
戦没者の名前を刻んだ園内の「平和の礎(いしじ)」には、早朝から遺族らが次々と訪れた。肉親の刻銘の前でひざまずき、静かに手を合わせていた。礎には今年度、588人が追加刻銘され、刻銘総数は24万383人となった。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060623i105.htm ソース