旧町有地売却 滝助役に辞職勧告 さくら市議会決議
http://www.sankei.co.jp/edit/kenban/tochigi/index.html 旧喜連川町の贈収賄事件を受けたさくら市議会の調査委員会の最終報告書で
町有地の不適切な売却などが指摘された問題で、同市議会は6月定例会最終日の
23日、一部市議から動議として出された当時町長だった滝政夫(現さくら市)
助役に対する辞職勧告決議案を賛成多数で可決した。辞職勧告は法的な拘束力はなく、
滝氏は「厳粛に受けとめたい」としながらも、進退については「判断しづらい」と述べ、
現段階で辞任する考えはないことを示唆した。
辞職勧告決議は調査委員長の桜井伸彰市議ら7人が動議として提出した。
その理由については「調査の結果、自治法違反や条例・規則違反など、
多岐にわたり町長としての町政執行に大きな責任があることは明白。市政の浄化、
一連の事件の責任を明らかにするためにも直ちに職を辞すべきだ」とした。
採決の結果、賛成19、反対15の賛成多数で可決した。
滝氏は本会議終了後に会見し、「決議を厳粛に受け止めたい」としながらも、
「調査内容は違っている部分が多い」と報告書の内容の一部を改めて否定。
その上で「2、3カ月かけて(報告書の内容を独自に)調査、説明したい」などと語った。
また、町有地の不適切な売却については「決断したのは執行部で、
決して(収賄側の元建設課長と)2人でやったわけではない」。
さらに、自身の進退については「現時点では判断しづらい」とし、釈明後に改めて考えるとの意志を示した。