韓国に住む家族と中国から電話で通話した後、北朝鮮に戻り、
再度脱北しようとしていた韓国軍捕虜のパク・ポングンさん(82)が、
韓国の家族と通話した罪で調査を受けている際に死亡したと
拉致被害者家族会の崔成龍(チェ・ソンヨン)代表が8日明らかにした。
全羅北道高敞が故郷のパクさんは1947年に軍に入隊し、1950年6月28日に人民軍の捕虜となり、
北朝鮮に連行されて収容所などを転々とした後、咸鏡北道茂山鉱山で鉱夫として働いた。
パクさんは昨年3月、北朝鮮に拉致された人の遺体を発掘するために
中国を訪問していた崔代表の手配で、中国から韓国に住む弟たちと通話し、
55年ぶりに互いの消息を確認した。
パクさんは「故郷の家の裏庭にはケヤキがあったなあ。ボンジュ、ポンドゥ、ポンシク…
一番下の弟の名前が思い出せないよ」と遠い昔の記憶をたどり、
パクさんの弟たちは「本当にお兄さんなんですね。いったい何十年ぶりでしょうか」と答え、
言葉を交わしたが、結局これが兄弟間の最後の会話となってしまった。
その後パクさんは茂山にいる家族を中国に連れてくると言い、北朝鮮に戻ったが、
それから消息が分からなくなった。
そこでパクさんの兄弟は昨年7月に赤十字社を通して、離散家族面会申請を行った。崔代表によると、
北朝鮮保衛部が韓国側の離散家族面談申請者中にパクさんの家族が含まれていることを把握し、
パクさんを連行して調査した。その過程で韓国にいる家族と通話した事実が明らかになり、
パクさんは激しい取り調べを受けて死亡したという。
朝鮮戦争に従軍した弟のポンシクさんは「兄と通話した後、消息が分からなくなり、
何か起きたのではないかと心配していたが、死亡したとは信じられない」とし、
「あのとき北朝鮮に帰してはいけなかったのに…」と話した。
一方、韓国の兄弟に会って北朝鮮での消息を知らせた容疑で今年1月に北朝鮮保衛部に逮捕され、
4月中旬に公開処刑宣告を受けたソン・ジョンナムさん(48)=咸鏡北道清津市=に対する、
国際社会の救命運動が活発化している。
北朝鮮人権問題に関する市民団体が相次いでソンさんの処刑中止を要求し、
国連人権委員会のウィティット・ムンタポン特別報告官も北朝鮮側に書簡を送った。
韓国に住むソンさんの弟ジョンフンさんは現在ソンさんの安否も分からない状態だと話した。
ソース:朝鮮日報
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/06/09/20060609000031.html 関連スレ:
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