英国・ガーディアン紙によると、英国政府は、英国の血液製品が外国に販売されたために
狂牛病(BSE)の人間版とされる変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)を発症する危険があると
14ヵ国に警告することを余儀なくされた。
情報公開法に基づき公開された文書によると、潜伏期間が長いために、
どれほどの外国人が発症するかを知るに時期尚早だが、
ブラジルとトルコのリスクが最も高いとされている。
トルコ当局はリスクのある者を追跡、監視をしているが、ブラジルからのコメントはないという。
British blood products may pose vCJD risk in 14 countries
http://www.guardian.co.uk/bse/article/0,,1765530,00.html ブルンジ、UAE、インド、ヨルダン、オマーン、シンガポールのリスクは
ブラジル、トルコほどではないが、予防措置が必要とし、
危険度のより少ない製品を輸入したベルギー、モロッコ、エジプト、フランス、オランダ、イスラエルには、
血液製品製造はそれぞれの国で完了するから、自身で評価を行うように勧告している。
フランス政府は10ヵ国(国名は明らかにせず)に再輸出した製品に危険はないと結論したという。
ガーディアン紙は以前、世界中の人々がvCJDに暴露されてきた恐れがあると報告したが、
輸出相手国、輸出量、リスク評価の詳細が明らかにされたのは初めてだ。
しかし、英国政府は、どれだけの外国人が危険に曝されているのかは言えないという。
しかし、危険があるのはこれら国民だけではない。
これらの国で輸血を受けたことのある他の国民にも危険は及ぶ。
グローバリゼーションの時代、すべての国での調査が必要ではないのか。
◆関連情報
英国、vCJDリスクのある血液製品を11カ国に輸出、04.9.30
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/04093001.htm ■ソース
農業情報研究所(WAPIC)[2006年5月2日]
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/06050201.htm