◇かすみがうら市議会 コンパニオン代も公費
かすみがうら市議会の議員らが05年度、条例に定められていない特別旅費約500万円を
使い、「愛・地球博」などの視察に行っていた問題で、コンパニオン代約40万円もこの中から
支払われていたことが25日、関係者の話などでわかった。
同市議会事務局が作成した精算書では、コンパニオン代も含めて宿泊費として処理されていた。
特別旅費による視察は、同市議会の5常任委員会と議会だより編集特別委員会が2泊3日で
計5回行った。関係者の話や朝日新聞が入手した資料によると、議員らは宿泊先のホテルで
宴会を開いた際、その都度、1人あたり2時間で約1万5千〜1万9千円かかるコンパニオンを
3人呼んだという。中には、コンパニオンの派遣時間を延長した場合もあった。
一部の委員会では、議員ら参加者から集めた金でコンパニオン代を支払った。
しかし、大半の委員会は公費で支出し、総額は約40万円になる。私費は宴会の2次会などに
充てたという。
旅行会社は1泊の宿泊料金のほか、宴会代やコンパニオン代、ホテルで参加者が
受けたマッサージ代などをまとめて「ホテル代」として、議会事務局に請求。請求書には、
ホテルやコンパニオン派遣会社が作成した領収書が添付されていた。
しかし、同事務局は精査することなく、宴会代やコンパニオン代などを含んだ請求額と
同額を公費で支出し、精算の際、全額を「宿泊費」として処理。添付されていた領収書や
明細書などは、すでに破棄したという。
同市議の旅費は本来、市の旅費条例に準じている。国内視察の場合は、議員1人あたり
1泊1万3千円の宿泊料と1日につき2200円の日当が支払われる。しかし、実際はこの
倍近い2万3千〜3万円が支払われた。
塚本肇議長は朝日新聞の取材に対し、「議員は1人3万円ずつ個人負担をし、それで
(コンパニオン代が)処理されたと認識していた。ただ、合併直後で議員の親睦のため
飲み過ぎた面はある。明日(26日)、会見で説明する」と語った。
ソース:朝日新聞 マイタウン 茨城
http://mytown.asahi.com/ibaraki/news.php?k_id=08000000604260004