津山市中心部を流れる御北川に、今年もアイガモ数羽がやってきた。いまのところオス、メス2羽ずつ
計4羽がひなたぼっこをしたり、えさをついばんだり。「かわいいーっ」と目を細める通りがかりの人がいる一方、
「早朝からガー、ガーとうるさくて」と顔をしかめる近所の人など、受け止め方はさまざまだ。
御北川は津山市上河原の住宅街の地下や私立高校、市役所の間を縫うように流れ、宮川に注ぐ。
アイガモが姿を見せるのは宮川合流点から市役所南側付近までの約500メートルの区間。
近所の人の話では昨春に初めて姿を見せ、子育てを何度か繰り返して秋まで住みついていたという。
アイガモに詳しい市農業振興課の鳥取文二課長は
「アイガモは昆虫も食べれば藻も食べる雑食性で、生命力も繁殖力も強い。しかし、御北川はすべて
コンクリートの人工護岸で生息環境としてはいいとはいえないのに……」と首をひねる。
去年のアイガモは水位が下がってできた砂州に卵を産んでいた。カラスや野犬がよく襲った。
「それも自然のサイクル。えさをやったり、卵を保護したりなどはせず、そっと見守るのが一番いいつきあい方」と
鳥取課長は話している。
◆ソース:asahi.com
http://mytown.asahi.com/okayama/news.php?k_id=34000000604180002