【グラスゴー(英国)16日=アンソニー・マッカスカー通信員】
セルティックMF中村俊輔(27)の獲得を検討しているスペイン1部アトレティコ・マドリードの
トニ・ムニョス強化部長が、同日付英紙で中村への興味を明らかにした。
同時に、今季2回、視察を行ったことも分かった。中村はこの日のハイバーニアン戦にフル出場。
得点には絡まなかったが、ラストパスを連発して好調ぶりを示した。試合後にリーグ優勝トロフィーが授与された。
サンデーメール紙によれば、Aマドリードのスタッフが今季2回にわたってグラスゴーを訪れ、
中村を視察しているという。同紙の取材を受けたムニョス強化部長は
「彼の素質はよく分かるし、選手として実に興味深い。彼はスペインでいいプレーヤーとしてやっていけるよ。
でも、シーズンが終わるまでクラブとして私たちが何をするかは話せない」とコメントした。
昨夏にも当時レジーナ所属の中村の獲得を狙ったが、移籍金が用意できず断念したという記述もある。
資金的なメドも立ち、獲得する方向で動いているという。
中村はスコットランドリーグ優勝決定時に、自ら「(残留か)スペインか迷っている」と明らかにした。
リーグ優勝により、セルティックは来季の欧州チャンピオンズリーグ出場権を獲得した。
しかも、バルセロナかACミランが今季の大会で優勝すれば、シードチームとして本戦(1次リーグ)から
出場できるという好条件。欧州最高の舞台か、長年の夢スペインかで揺れ動いている。
中村自身は、基本的にW杯後に決断するつもりでいる。だが、W杯での価値高騰を恐れて、
大会前に正式契約を要求される可能性もないとはいえない。
◆ソース:日刊スポーツ
http://germany2006.nikkansports.com/japan/p-sc-tp4-20060417-0024.html