多久市の住民でつくる「あんず工房」(陣内謙三代表)が、杏(あんず)の実を材料にしたゼリーとジャムの
手作りを続けている。
杏は孔子がその樹下で弟子に教えを説いたとされ、多久聖廟にも植えられているゆかりの木。
工房のメンバーは「学問の味」として市のPRにつなげようと、十八日の春季釈菜で露店を出して販売する。
工房は陣内さんが一九九七年、杏をまちおこしに使おうと知人十人で発足させた。メンバーの果樹園などに
約四百本を植栽。四年ほどで実をつけ始め、多久の土産品にと手作りを始めた。
ゼリーは水と杏の実、砂糖、杏酒を合わせ、ジャムは果実に砂糖を加えて煮詰める。口に広がる酸味と香り、
甘さが好評で、多久聖廟横の物産館「朋来庵」や佐賀市、小城市の産直販売所でも販売する。
メンバーは「着色料などは使わず、天然のうまみを大切にした品。 多久聖廟への合格祈願や参拝客に、
孔子の里とともに杏もPRできれば」と意気込んでいる。
http://www.saga-s.co.jp/kizi1.asp?ID=20060417&COL=9