サッカーのワールドカップ(W杯)ドイツ大会でオーストラリア代表を率いるフース・ヒディンク監督が14日、
W杯終了後にロシア代表監督に就任する契約を同国サッカー協会と正式に結んだ。
契約期間は最長4年で、2010年W杯南アフリカ大会の出場が目標になる。
59歳のヒディンク監督は1998年W杯フランス大会でオランダ、前回大会で韓国を準決勝に進出させた
名将だ。ロイター通信によると、既に代表スタッフにも言及し「オランダ人で構成するが、ロシアのサッカーを
熟知したロシア人も加えたい」と話している。
昨年7月、オーストラリア代表監督に就き、ウルグアイとのプレーオフを経て32年ぶりにW杯の舞台へ導いた。
そして監督を兼任するPSVアイントホーフェンは今月9日、2年連続19度目のオランダ1部リーグ制覇を達成。
新たなチャレンジに向かうことを考えたようだ。
ロシア・サッカー協会との交渉では、チェルシー(イングランド)のオーナーのロマン・アブラモビッチ氏も絡んだ。
巨費を投じてチェルシーをリーグ制覇させた大富豪は同協会の改革計画をめぐって資金提供も行い、協会会長
とも親しい間柄という。会談したヒディンク監督は「彼はロシアをもっと高いレベルに上げる手助けをしたいようだ」
と好意的に受け止めた。
オーストラリアはW杯ドイツ大会の1次リーグで日本とも対戦する。W杯後の身の振り方も決まったヒディンク
監督は手ごわそうだ。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/headlines/20060414-00000043-kyodo_sp-spo.html