北京市が推進している青空計画だが、今年は目標達成が困難な情勢だ。2006年の青空計画は
「年間を通じて65%の日に『青空』をもたらそう」というものだが、2006年1月1日から4月10日までの
実現率は53%。逆に、大気汚染が著しいと判定された日は、05年よりも4割以上増加している。中国新聞社が伝えた。
中国では、各地域ごとに大気汚染の状況をランク付けして発表しているが、北京市では1月1日から4月10日までに、
大気の状態が最も劣悪な5級と判定された日と、それに次いで劣悪な4級と判定された日の合計が、
過去5年間で最多となる13日だった。
05年は同期間中に5級及び4級と判定された日が9日間だった。
06年は大気汚染が深刻だった日が前年同期に比べて44%程度増加したことになる。
中国で行われている大気汚染の判定では、自動車や工場から排出される化学物質だけでなく、
風に乗って運ばれてくる黄砂や工事現場で発生する粉塵も判断材料となる。
昨年末には、今年の黄砂は例年ほどひどくないと予想されていたが、結果として黄砂の発生が多かったことが、
青空計画にブレーキをかける大きな原因となった。
また、工事現場で発生する粉塵は、多い場合に北京市内の大気中にある微粒子の49%程度を占めているという
報告もあるため、市環境保護局も4月5日、施工に際して関連するルールを守っていない場合には
最高で3万元の罰金を科すことを改めて表明。あわせて、改善がみられるまでは工事を停止処分とすることを宣言した。
北京市の2006年の青空計画で、年間の「青空率」65%というを実現させるためには、
残された4月から12月までの期間中、1カ月あたり21日の青空を実現させなければならない。
05年の4月から12月まで、1カ月あたりの青空は19日だった。また北京市の青空計画では、
雨天を青空としてカウントしないことになっているが、好天に恵まれた04年も4−12月における
1カ月あたりの青空は20日にとどまった。このため、06年の青空計画の目標達成は相当に難しいと考えられている。
ソース:中国情報局
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2006&d=0411&f=national_0411_002.shtml 関連:
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