米国産牛肉の輸入再開をめぐり安全性評価を担った食品安全委員会プリオン専門調査会の12人の
専門委員のうち、半数に当たる6人が辞任したことが3日明らかになった。
内閣府は、6人が交代した1日付の人事を発表した。
委員の半数が一気に入れ替わるのは異例。辞任した6人は消費者団体などから、輸入再開の「慎重派」
とみられている。
脊柱(せきちゅう)の混入で米国産牛肉の輸入が再び停止している問題は、現段階では調査会の評価の
対象外。将来、生後20カ月以下の若い牛に限定している現在の輸入条件の緩和などが議題に上った場合、
調査会が安全性を評価する見込みで、委員交代の影響が出てくる可能性もある。
食品安全委事務局は「基本的に再任をお願いしたが、辞めたいという本人の意向を尊重した結果だ」としている。
辞任するのは、座長代理の金子清俊東京医大教授、山内一也東大名誉教授らで、
座長の吉川泰弘東大教授は再任された。
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