「人が多い主要駅周辺でのたばこはだめ」−。川崎市内の主要駅周辺での路上喫煙を禁止する
「市路上喫煙の防止に関する条例」が四月一日に施行されるのを控え、市は三十日、駅の利用者
らに条例を知ってもらうために、JR川崎駅などでキャンペーン活動をスタートした。
周辺の路上喫煙が禁止されるのは、JR川崎駅のほか、同武蔵小杉、同武蔵溝ノ口、東急鷺沼、
小田急新百合ケ丘の五駅。二〇〇七年度からはJR登戸駅周辺も加えられる方針。
禁止区域では市の非常勤職員が巡回し、悪質な違反者からは過料二千円を徴収する。
市は四月六日まで各駅でチラシを配布するなど、市民に呼び掛ける。
阿部孝夫市長はキャンペーン初日の三十日、JR川崎駅前の広場であいさつし
「たばこの火による、やけどや衣服などの焼けこげの危険性を排除し、歩行者らの安全確保を目的に
条例を制定した」と述べ、条例に理解を求めた。
市民を代表し、川崎区連合町内会の弾塚誠町内会長が
「川崎を明るく清潔で暮らしやすい街にするため市民、商店街、事業者が力を合わせて、路上喫煙を
防止する活動を推進します」と宣言した。
この後、市職員や地元町内会関係者ら約百五十人が同駅周辺の商店街などを
「路上喫煙 ポイ捨て 禁止」と書かれたのぼりを手に巡回し、条例をアピールした。
条例施行に合わせ、日本たばこ産業(JT)は川崎駅前交番の前など同駅周辺に喫煙スペースを
四カ所設置した。JTは「たばこを吸う人にはきちんとマナーを守っていただき、喫煙場所で楽しんでほしい」
と呼びかけている。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20060331/lcl_____kgw_____001.shtml