04年に虐待で死亡した子ども58人(53件)のうち、0歳児が4割を超え、中でも生後1カ月未満が
8人に上ったことが30日、厚生労働省の検証委員会(委員長=松原康雄明治学院大教授)の報告で
明らかになった。7人は妊娠の届けもなく、自宅で出産した直後、放置するなどして母親が殺害していた。
報告は「望まない妊娠を防ぐと共に、妊娠期からの相談・支援態勢が必要」と指摘している。
委員会の検証は昨年に続き2回目。04年に亡くなった子どもは前年より7人多い58人で、
0歳児はこのうち24人。4カ月未満が70%を占めており、前回の36%から倍増した。
特に生後1カ月未満が8人と目立ち、放置や遺棄が3人、窒息が3人、2人が首を絞められて殺されていた。
加害者は全員実母で10代が3人だった。
8人中5人が望まない妊娠で、児童相談所や市町村など関係機関ばかりでなく、
家族や学校なども妊娠を把握していない例が多く、養育の意思も自信もなく、地域で孤立し虐待に
至る姿が浮かび上がっている。
一方、虐待の再発を防ぐための自治体による虐待事例の検証が行われていたのは53件中わずか24件。
同省では検証のガイドラインを作成し、第三者を含めた検証委員会の設置などを自治体に促すとしている。
ソース:asahi.com
http://www.asahi.com/life/update/0330/005.html