香南市夜須町の農家の主婦2人が、地元の青果物をおいしく提供しようと「野菜ソムリエ」の資格を取得。
道の駅やすの「やすらぎ市」内に加工販売所「ベジフルッタ」を、このほどオープンした。
2人は「エメラルドメロンやフルーツトマトなど夜須の特産品を多くの人に味わってほしい」と張り切っている。
メロン農家の森岡多絵さん(33)と、トマト農家の西内さおりさん(34)。
森岡さんらは自信を持って薦められる農産物を作っている自負はあったが、
町外の人に「夜須産メロンのブランド名を知らない」と言われたり、県内他産地のトマトと間違われたり。
こうした経験から、夜須の特産品が意外と知られていないことを知らされた。
このため昨年、「作るだけじゃ、いかんがや」と加工販売所を計画。
さらに「せっかく売る側になるなら、青果物をしっかり理解したい」と、日本ベジタブル&フルーツマイスター協会が認定する
民間資格、通称「野菜ソムリエ」の取得に挑戦することになった。
同10月、高松市で開かれた講習会に泊まりがけで参加。
青果物の品種や栄養知識、調理法のほかに接客も勉強した。
修了試験では無事に2人とも合格。
「人前に立つことが少なかったので、商品の薦め方などの参考になった」(西内さん)という。
ちなみに、県内の「野菜ソムリエ」は31人。
「ベジフルッタ」はやすらぎ市の新築移転に合わせてオープンした。
メロンやトマトのほかスイカ、ぶんたんジュース、シャーベットなどを販売。
森岡さんは「天然素材だけしか使っておらず、商品の安全性にはこだわっています。
厳選した地場産品を最高の状態で提供していきたい」とアピールしている。
営業は午前10時―午後4時(夏場は午後5時)で、毎週火曜定休。
■ソース
高知新聞[2006年3月25日9時30分]
http://www.kochinews.co.jp/0603/060325headline10.htm