害虫駆除会社「キャッツ」(東京都渋谷区)の株価操作事件に絡み、証券取引法違反
(有価証券報告書の虚偽記載など)の罪に問われた公認会計士・細野祐二被告(52)の判決が24日、
東京地裁であった。
大熊一之裁判長は「会計上の知識を提供し、不正な会計処理の実行を承認するなど重要な役割を果たした」と述べ、
懲役2年、執行猶予4年(求刑・懲役2年)を言い渡した。細野被告側は即日控訴した。
細野被告は「虚偽の内容を記載した認識がない」と無罪を主張したが、判決は「被告は
(虚偽の報告書作成に協力した)謝礼として計1500万円を受け取っている」と指摘した。
判決によると、細野被告は、キャッツの大友裕隆元社長(56)(有罪確定)らが、株価操作の共犯だった
仕手筋から株を買い戻すために、同社の資金60億円を使った事実を隠そうと計画。
同額を別会社の買収に使ったように装う虚偽の内容を半期報告書と有価証券報告書に記載し、
2002年9月と03年3月にそれぞれ提出した。
■ソース
読売オンライン[2006年3月24日21時51分 読売新聞]
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060324ic22.htm