【サッカー/W杯】「ヒデ、俊輔は要マーク」パレイラ・ブラジル監督[06/03/24]

６月９日に開幕するサッカー・ワールドカップ（Ｗ杯）まであと２か月半。グループリーグで日本と対戦する優勝候補、
ブラジルのパレイラ監督（６３）が読売新聞社の単独インタビューに応じた。

パレイラ監督は「ブラジルほど攻撃の強いチームはない」と話し、Ｗ杯連覇へ自信をのぞかせた。
――優勝候補筆頭とされる
「周囲が勝手に騒いでいるだけ。過去に優勝候補とされながら、何も獲得できない国がたくさんあった。
前回大会で優勝候補と言われたアルゼンチン、フランスはグループリーグで敗退した。
そうならないよう気をつけたい」

――優勝のライバルは
「どの大会でも１０チームほどがライバルとなる。優勝経験のあるチーム
（アルゼンチン、イタリア、フランス、ドイツ、イングランド）に加え、オランダ、チェコ、ポルトガル、スペインも
可能性がある」

――欧州での大会となる
「今まで欧州開催の時はほぼ欧州勢が優勝した。例外は５８年のブラジルだけ。欧州は半数近い
１４チームも参加するということもあるし、我々には難しい」

――どんなサッカーをしたいか
「技術とひらめきプラス組織的なプレーだ。我々の国の特徴でもあるから、それを忘れてはいけない」

――ロナウジーニョ、ロナウド、アドリアーノ、カカ……。攻撃陣は豪華だ
「みんな起用するつもりだ。もちろん同時に。ただ、ロビーニョだけはベンチスタートとなるだろう。
攻守のバランスを考えないといけないが、我々は大胆であり、これほど攻撃の強いチームはないだろう」

――今回は特に魅力的なチームだ
「優れた選手がそろっているのは誰の目にも明らかだが、それをチームとしてまとめ、
その上で一人ひとりの才能を見せたい」

――日本の印象は
「尊敬に値するチーム。初出場のころの全く経験のないチームではないし、
欧州で活躍する選手も増えた。私がクウェートの監督だったころ、日本には簡単に勝てた。
だけど今の日本ならどの国と戦っても恥ずかしくない試合になる」

――昨年のコンフェデレーションズ杯で引き分けた
「素晴らしかった。我々は力を出し尽くしており、日本が健闘したと思う」

――日本の研究は
「ビデオをそろえた。日本はブラジルとの対戦前に、２試合戦うからそれも丸裸にする。
中村、中田英には注意したい。この２人はマークしないといけないだろう。先日、日本の試合をドイツで見た。
ＦＷの動きが速いことが目についた」

――グループリーグ２戦で突破を決めた場合、３戦目の日本戦はどう戦うか
「その場になってみないと分からないが、メンバーを落とすつもりはないね。Ｗ杯というのは戦いに行く感覚。
全試合を決勝戦のつもりで臨むのが基本だ」

――ドイツ大会後は。日本代表の監督就任は
「３８年間、世界中でコーチ業をやってきた。でも、進路に関して計画を立てたことは一度もない。
物事が自然に進むもの」

――気分は高まるか
「胸が高鳴る一方、心配もある。この仕事の喜びはすごく大きいが、国民からの期待も想像を絶するほど大きい。
だから心配になる。でもそれが普通で、心配がない方が問題だろう」（リオデジャネイロで大塚貴司）

（2006年3月24日3時3分 読売新聞）
http://www.yomiuri.co.jp/sports/soccer/news/20060324i501.htm

ブラジルはジーコに気を遣ってるな

藤原清美のレポートが楽しみだな。