鳥インフルエンザのウイルスが感染、増殖しやすいのは、人間では肺など呼吸器の奥深くとする研究結果を、
河岡義裕東京大医科学研究所教授と新矢恭子鳥取大助教授らが23日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
人で流行する通常のインフルエンザウイルスが、のどや鼻で盛んに増殖し、くしゃみやせきの飛沫(ひまつ)に
含まれて周囲に感染を広げるのに対し、鳥ウイルスは飛沫中には少なく体外に放出されにくいことを示す結果。
河岡教授は「これが、高病原性鳥インフルエンザウイルスH5N1型が人間で広まりにくい理由の一つではないか」
としている。H5N1型は、アジアから中東、欧州、アフリカなどで鳥への感染が広がり、
100人以上の死者を出している。ただ、人から人への感染が疑われる例は少なく、
何が2次感染を防いでいるのか、よく分かっていない。
ソース:FLASH24
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=soci&NWID=2006032201006305