リンゴの抽出成分「リンゴポリフェノール」が、血液中の中性脂肪が増えるのを抑える効果があることを、
アサヒビールが人への臨床試験で初めて確認した。これまでは動物実験でしか確認されていなかった。
25日から京都女子大学(京都市)などで開かれる日本農芸化学会大会で発表する。
リンゴポリフェノールには、小腸で脂質を分解する酵素「リパーゼ」が活性化するのを抑える効果がある。
小腸で吸収されない脂質は、そのまま体外に排泄(はいせつ)される。
臨床試験では、約600ミリグラムのリンゴポリフェノール(リンゴ3個分)を摂取してから食事をすると、
摂取しない場合に比べ、血液中の中性脂肪が約20%減る効果が確認された。
単純比較はできないが、ウーロン茶ポリフェノールと同程度の効果と見られる。同社は肥満や高脂血症の
予防に役立つとみて、サプリメントなどへの商品化を進める考えだ。
http://www.asahi.com/life/update/0322/003.html