【ワシントン20日共同】
米政府は20日、米国でも今年中に高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)に感染した鳥が見つかる可能性が
「徐々に高まってきた」として、アラスカ州などで渡り鳥調査を強化すると発表した。
米国への鳥インフルエンザ感染拡大は、アジアなどから渡り鳥が到達するアラスカ州経由の公算が大きい。
アラスカ州や北米の太平洋岸、太平洋上の島を中心に野生の鳥のサンプル調査を実施。ほかに北米大陸の中央地域や
ミシシッピ川流域、大西洋岸の3つの渡り鳥の飛来ルートも調査することにしている。
年内に7万5000羽から10万羽の鳥のサンプルを集めるほか、感染する確率が高い水鳥の生息地の水なども全米で
5万サンプル集めることにしている。
米政府はサンプル調査をこれまでも実施してきたが、米国への感染拡大が現実味を帯びつつあることから、
今回調査を大幅に強化。ジョハンズ農務長官は
「(渡り鳥の飛来を防ぐために)米国全体を取り囲むような鳥カゴは作れない。ウイルスに備える必要がある」としている。
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20060321STXKC004721032006.html