小泉純一郎首相は19日午前、防衛大学校(神奈川県横須賀市)の卒業式で
「新たな脅威や平和と安全に影響を与える多様な実態への対応が、今日の
国際社会の差し迫った課題だ」と訓示し、大量破壊兵器や弾道ミサイルの
技術拡散、国際テロ組織の活動に対応していく考えを表明した。
同時に日米安全保障体制が「引き続き重要な意義を有する」と指摘、在日米軍
再編の最終報告に関し「取りまとめに向けて全力を傾注している」と強調した。
額賀福志郎防衛庁長官は防衛施設庁発注工事の談合事件など相次ぐ不祥事について
「誠に遺憾であり、防衛庁として深く反省すべきだ」とした上で、「事実関係の徹底的な
究明と再発防止策(立案)に全力で取り組み、国民の信頼を回復していきたい」と述べた。
卒業生は計380人で、うち女性は24人、タイ、ベトナム、モンゴルなどからの
留学生は14人。任官辞退者は15人だった。
ソース:日経新聞
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060319STXKA004419032006.html