中古漁船を韓国に不正輸出したとして、外為法違反(無承認輸出)容疑で逮捕された
「松島海運」社長、岸本洋二容疑者(64)(宮城県多賀城市伝上山)が、ロシアへも漁船を
不正輸出していた疑いが強まり、門司海上保安部などは来週にも、岸本容疑者を同法違反
容疑で再逮捕する方針を固めた。
岸本容疑者は過去にもロシアへの漁船輸出事件で逮捕されており、同保安部などは、
船の受取先など輸出ルートや背後関係を追及する。
調べによると、岸本容疑者は2003年、兵庫県内の船主から数百万円で底引き網漁船を購入。
同船を北海道からロシアに輸出する際、税関には船体価格を100万円以下と偽って申告し、
外為法で義務づけられた経済産業相の承認を得なかった疑いが持たれている。
同保安部などは、岸本容疑者が、実際の購入額より低い船体価格を申告することで審査を免れ、
不正輸出を繰り返していた疑いが強いとみている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060317i301.htm