【シドニー=高佐知宏】オーストラリア訪問中のライス米国務長官は16日、ダウナー豪外相と会談し、
米豪両国が協調し、中国に人民元改革や知的財産権の保護策を推進するよう促すことで合意した。
長官は会談後の記者会見で、中国の軍事費増について
「軍事力増強の理由を明かさないのはかつてのソ連を思い出させる」と指摘、強い懸念を示した。
長官はイランの核問題を巡り「イランはテロの主たる温床」だと批判、
核開発を断念して欧米などとの交渉に復帰するよう改めて促した。
イラクの民主化支援では「イラクが安全で安定した国家となるには数年はかかるだろう」と情勢を分析。
イラク軍の育成支援などでオーストラリアなど同盟国との協力を進める考えも表明した。
ソース:NIKKEI NET
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20060316AT2M1601416032006.html