モンテビデオ──国民の3人に1人がたばこを吸っているとされる南米
ウルグアイで1日、公共施設などの屋内が禁煙となった。昨年3月に就
任したバスケス大統領ががんの専門医で、禁煙法の導入を強く後押し
て施行された。南米で公共施設などが全面禁煙になるのは、初めてと
見られる。
禁煙となるのはオフィスや商店、レストランなどの屋内。違反した場合
には、罰金1000ドル(約11万6000円)が科せられる。違反を繰り返
した場合は罰金額が上がるほか、店舗が一時閉鎖処分となる。
ウルグアイの人口は約340万人で、喫煙人口は推定約100万人。喫
煙に関連する疾患の死亡者は、年間約5500人に達している。
南米では喫煙習慣に寛容な地域が多く、全面禁煙を定める厳しい規則
が導入されるのは珍しい。ラテンアメリカ諸国としては、米国の隣国メキ
シコで、一部地域のレストランが禁煙席を設けている。
また、カリブ海諸国では、葉巻の主要生産国であるキューバで昨年、公
共施設の屋内が禁煙となり、話題になった。ジャマイカやバーミューダで
も、禁煙法の導入を検討。米自治領プエルトリコは先月、公共施設や13
歳以下の子どもが乗車する車内を禁煙とする法案を可決した。
南米では、ウルグアイの隣国アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで1日、
市役所や市行政庁舎が禁煙となった。同市は今後、レストランやバー、
商店街など、禁煙場所を段階的に広げていくほか、公共場所のたばこ広
告も規制する予定。
CNN JAPAN
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