(WBC1次リーグA組、日本2−3韓国、5日、東京ドーム)鮮やかだった。韓国がこれ以上な
い形で、アジア1位突破を決めた。李晋英の好守で流れを変え、李承ヨプの逆転弾、最後は
具台晟−朴賛浩のメジャーを知るベテランの継投で締めた。
「イチローの(ここから30年は手を出させないような戦いを、という)発言は関係ない。日本の
方が野球の歴史は長いし、われわれはいつも日本に勝つために努力してきた。アメリカでも
勝たなければベスト4はない」
李が笑顔を見せたのも、勝利の一瞬だけ。韓国は当初から日本と2度戦うことを意識してい
た。実はこの日の“決戦”は、そのための情報収集とテストの一戦と位置づけていた。
1次リーグは台湾戦を重視して、徐在応(ドジャース)、金炳賢(ロッキーズ)、朴(パドレス)の
メジャー3投手を集中させた。抑えの呉昇桓も中国戦だけの登板。日本戦では朴を抑えに使
ったが、この日の7球はすべて直球で、決め球のカーブとチェンジアップを隠した。現地時間
15日(日本時間16日)の2次リーグでの日本戦は、徐か朴が先発予定になっているからだ。
隠せる手の内はすべて隠した。逆に日本の藤田、石井、藤川、大塚のリリーフ陣をすべて見
ることができた。第1ラウンドは完勝。いや、韓国にとっては1勝以上に価値のある“大勝”だっ
た。
SANSPO.com
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