ドイツ農業省は2日、鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)に感染した白鳥やカモが見つかった地域の住民に対して、
ペットのネコを屋外に出さず、イヌは必ず綱を付けて散歩させるよう異例の対応を求めた。北東部で死んだネコから
ウイルスが検出され、ペットを介した感染拡大を懸念したためだ。
ドイツでは先月中旬以降、渡り鳥が飛来する北東の海岸部や西、南部の湖などで100羽以上の感染が確認され、
研究機関はネコから検出したウイルスが人に感染するかの調査を急いでいる。
農業省は、感染した鳥がいた半径3キロ以内でイヌやネコを放し飼いなどにせず、飼い主や周辺の人々が下痢や
発熱などの症状を訴えた場合は届け出るよう促した。またニワトリなどの飼育場所に特定の関係者以外が立ち入ら
ないよう強く求めた。
ドイツでは8世帯に1世帯がイヌを飼うなどペットの飼育が盛んで、ゼーホーファー農相は「徹底した予防が必要だが、
人に感染するかどうかはまだ確定していない」と述べ、パニックに陥らないよう呼びかけた。
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