中国、九州地方でスーパーを展開する東証1部上場の「イズミ」(本社・広島市南区)が経営する山口県柳井市の店舗
で、不正に店内に入ったとして、山口県警捜査1課と柳井署は21日までに、建造物侵入容疑で、広島市職員の男
(42)を逮捕した。同課は、男が薬品とみられる異物を入れたカップラーメンを陳列棚に置いたとみて調べている。
調べによると、男は18日午後、柳井市南町のショッピングセンター「ゆめタウン柳井」で、買い物などの正当な目的
がないのに店内に侵入した疑い。
複数のカップラーメンを入れた袋を持って店に入った後、手ぶらで店を出たため、警戒中の捜査1課員が職務質問
した。男は容疑を否認しているという。
陳列棚からは薬品とみられる異物の入ったカップラーメンが見つかり、同課が鑑定を急いでいる。
イズミをめぐっては、1月20日、広島市安佐南区内の店舗に、花火などの入ったポリ袋が置かれ、山口県岩国市内
の店舗でも煙が出ている不審なリュックが見つかった。
同30日以降には、広島県などの複数の報道機関に犯行をほのめかす文書が送られており、捜査1課はこれらとの
関連も慎重に調べている。
問題の文書は夕刊フジにも郵送され、封筒の中には、イズミを脅迫するような文章が書かれたA4版コピー用紙1枚
や、薬物入りを連想させるような菓子1個、向精神薬のような白い錠剤3個が入っていた。コピー用紙には「イズミを
やっつける…火薬とガソリンをしかけた…不思議なことに朝の店は消防がきませんでした…車〇焼けです」などと、
1月20日の事件を暗示するような内容も含まれていた。
ZAKZAK 2006/02/21
http://www.zakzak.co.jp/top/2006_02/t2006022147.html