遠野産業振興事業協同組合(福島県いわき市、平子佳広理事長)は、昨年発見した日本原産の希少種のコンニャク芋
「和玉」から手作りしたコンニャクの試験販売を始めた。遠野地区ではコンニャク栽培をやめて10年以上たつが、
新たな特産品として宣伝し、地域振興につなげたいという。
商品名は「山の魂(こん)」と命名。1袋2個入りを300円で発売した。芋は手作業ですりおろし、凝固剤には広葉樹
の灰で作る「あく」を使うなど100年以上前から伝わる製法で作った。工業的に芋を粉末化して石灰で凝固する通常の
量産品に比べ、弾力性のある食感とコンニャクが本来持つ甘みがあるという。
今回発売できたのは1000袋程度。5月ごろから始める次の生産では、約300平方メートルだった作付面積を1500平方
メートル程度に拡大。単価も上げて商業化を目指す。
地元のいわき湯本温泉旅館とは試食会を開催。山の魂を使った刺し身やみそあえ、黒みつゼリーなどのメニューを
共同開発した。
■ソース(日経新聞)
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20060214c3b1404v14.html