【草津の青年グループ 巨大絵づくり計画】
いらなくなったペットボトルのキャップを使った巨大絵の制作に、草津市の青年グループ「きゃっぷりん」が取り組んで
いる。20万個を使用する計画で、順調にいけばギネス記録(約15万個)を上回る。「若者の力を発信する」を合言葉
に、メンバーは3月4日のお披露目に向けて仕上げを急いでいる。
「きゃっぷりん」は喜劇王チャプリンとキャップをかけた名前で、メンバーは草津市に住む20〜24歳の男女9人。
昨年2月、「若者が頑張っている姿を広く訴えよう」と巨大絵づくりを計画し、昨年春から公民館などを通じてキャップ
の回収を始めた。
ペットボトルのキャップは、分別収集して再生されるペットボトル容器と違い、草津市ではプラスチック「ごみ」として
扱われる。市民に環境問題への意識を高めてもらうねらいもあった。
市の広報紙でも呼びかけたため、多くの市民が回収に協力。昨年末までに必要だった20万個を大きく上回る25
万個以上が集まった。高速道路のパーキングエリアの清掃をしている女性からは「今まで捨てていたものをうまく使
って」と大量に寄せられた。メンバーの一人、龍谷大学4年の滝本啓人さん(23)は「いろんな人に『頑張れ』『協力
するよ』と声をかけてもらった。僕らの呼びかけがちゃんと届いて、うれしい」と話す。
絵は縦12メートル、横18メートル。ベニヤ板に色とりどりのキャップを張りつけ、市制50周年(04年度)のロゴと、
そこから新たな一歩を踏み出す意味の「+1」の文字を描く。
完成披露は、3月4日正午から同市下笠町の市総合体育館で。フロアに広げた絵を、2階の観覧席から見てもらう。
公開はこの日のみ。メンバーで団体職員の辻亜希子さん(23)は「打ち上げ花火のように多くの人の記憶に残ってく
れれば、それでいい」と話す。
絵に使ったキャップについては、リサイクル業者への販売を計画している福祉作業所に譲ることや、業者に直接
販売し、収益を発展途上国の子どものワクチン代金を募っている団体へ寄付することなどを検討している。
asahi.com:マイタウン滋賀
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