任意整理へ負債額26億8000万円
加賀市黒崎町のテーマパーク「加賀百万石時代村」(岡田匡代表取締役、資本金1億5005万円)
は31日、資金繰りに行き詰まり、営業を停止した。任意整理の意向で、民間信用調査機関などに
よると負債額は約26億8000万円に上るとみられる。
同施設は、大新東(本社・東京)の4番目の時代村として1996年4月オープン。約37ヘクタール
の敷地に江戸時代の町並みを再現し、時代劇や体験型アトラクションを売り物に、初年度の入場者
は75万3000人だったが2004年度には5万7000人まで減少。04年12月に大新東から
経営分離し、05年4月からは約26億円の債務を継承する形で株式会社「加賀百万石時代村」が
営業を続けていた。
しかし、愛知万博や今冬の大雪などの影響で入場者数は低迷。新会社移行後の赤字が約1億円
と見込まれる事態になり、「閉村」を決めた。
従業員は正社員9人、パート4人、出向の役者10人の23人。昨年12月からは東南アジアの
観光客受け入れを企画するなどの営業努力を続けていたところで、岡田代表は「今春以降に実を
結ぶものが多数あり、志半ばでの閉村は非常に残念」とコメントしている。
(2006年2月1日 読売新聞)
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