去年バリ島で起きた爆弾テロ事件などの首謀者とされる東南アジアのテロ組織「ジェマ・イスラミア」の幹部が、
最近、国際テロ組織「アルカイダ」の正式名称と同じ組織名を名のっていることが明らかになりました。
これは、インドネシアのスタント国家警察長官が30日の国会答弁で明らかにしたものです。それによりますと、
テロ組織「ジェマ・イスラミア」の幹部で2002年と去年バリ島で起きた爆弾テロ事件など一連のテロ事件の
首謀者とされるヌールディン容疑者が、最近、「タンジーム・カーイダ・アル・ジハード」という新たな組織名を
名のっているということです。「聖戦基地組織」という意味のこの組織名は、国際テロ組織「アルカイダ」が声明
を出す際などに使う正式名称で、ジェマ・イスラミアの中でもビンラディン容疑者の影響を強く受けているとされ
るヌールディン容疑者が、アルカイダと連携する姿勢をより鮮明にしたものとみられます。
ただ、ジェマ・イスラミアの元幹部などによりますと、東南アジアでのイスラム国家の樹立を最終的な目的とする
組織の内部には、一般の市民を巻き込むテロに反発するグループもあるとされています。このため、ヌールディン
容疑者が新たな組織名を名のったことで、ジェマ・イスラミアは、事実上の分裂状態になったという見方も出ています。
■ソース(NHKニュース)
http://www3.nhk.or.jp/news/2006/01/31/d20060131000012.html