厚労省警告後新たに容疑の男逮捕
インターネット上で「脱法ドラッグ」が販売されていた薬事法違反事件で、摘発されたグループ
は昨年7月に厚生労働省から警告を受けた後、販売拠点をフィリピンに移し、日本向けに販売
していたことが26日、わかった。フィリピン内での販売の中心となっていた早川勝也容疑者
(36)も同日、新発田署に出頭し、同法違反容疑で逮捕された。県警生活保安課と同署は今後、
脱法ドラッグの仕入れルートなど全容解明に乗り出す。
このグループは、早川容疑者のほか、新発田市の無職五十嵐成克被告(36)(公判中)、
フィリピン入管当局に身柄を拘束された女(44)の計3人。女も近く逮捕する方針。
調べによると、3人は医薬品販売業などの許可がないのに、医薬品の安売りをうたった
「スパイス」という名のホームページ(HP)をインターネット上に開設し、医薬品「5―MeO―
MIPT」(通称・ミプティ)などを売りさばいていた。
五十嵐被告は2000年からネット上でマジックマッシュルームなどの販売を開始。01年
からいわゆる脱法ドラッグの販売を始め、顧客は全国で数千人、売り上げは判明分だけで
1億6000万円に上るとみられる。昨年7月、HPを見た厚労省から警告を受けると、摘発を
逃れるために、販売拠点をフィリピンに移すことを計画。五十嵐被告の同級生の早川
容疑者と知人の女の2人が中心になり、日本で仕入れた脱法ドラッグをいったんフィリピンに
送り、フィリピンから日本国内向けに発送していた。五十嵐被告は薬の仕入れ先について
「ネットで購入した」などと供述している。
(2006年1月27日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/niigata/news003.htm