トヨタは23日、2007年から米ストックカー・レース協会(NASCAR)が統括する
レースの最高峰「ネクステルカップ」と2番目の「ブッシュ」の両シリーズ戦に参戦すること
を発表した。
米国で作られた市販車の高性能版で戦うNASCARの最高峰シリーズに米国以外のメーカー
が参戦するのは、1950年代にジャガー(英)が数戦に参加して以来。トヨタは全戦を戦う。
ベース車両には米でのベストセラー車で、米国工場で作られたカムリが使われる。
トヨタは2000年からNASCARの下部レースに参戦。この2年はピックアップトラック
部門に参加し、13勝を挙げている。参戦主体となる米トヨタ自動車販売(TMS)上級副社長
のデイブ・イリングワース氏は「2007年はトヨタの米進出50周年でもあり、特別な年。
米最高のレースを戦いたいと思った時、NASCARに行き着いた」とコメントした。
NASCARはオーバル(楕円)コースで米国内で生産された車だけで戦う。ネクステルカップ
にはシボレー(GM)、フォード、ダッジ(ダイムラークライスラー)の3車種が参加しているが、
メーカー間の差がつくのを防ぐためハイテクを禁止したり、細かい規則が設けられている。
そのため毎回、白熱したレースが行われることから全米で7500万人のファンがいると言われ、
ほぼ毎週末に開催され、ネクステルカップは今季40戦行われる。
■ソース(読売新聞)【ニューヨーク=下村征太郎】
http://www.yomiuri.co.jp/sports/etc/news/20060124ie22.htm